妄想とシーン小説

<@テリブル前提のクラ→ブル版>

クラークは長くヒーロー活動しすぎちゃってるから、正義の限界っていうのを感じちゃってて、ある時から『必要とあれば殺しも止む負えない』っていう考え方になって、それが原因でブルースと仲違いしちゃってて、それ以降はずっとJLとして宇宙での活動が中心になって、任務も淡々とこなすし、なんか優しい感じが薄くなってて、外見も強さも任務内容もパーフェクトなんだけど、なんか心がわからないから、新JLのメンバー達はクラークを『ブロンズの英雄』って陰で言ってる設定。

でも、ある日、地球にやばい宇宙外生命体が進行して、しかも行き先がゴッサムで、クラークは数年ぶりにJLと共に地球に帰還。今までも数年に一回くらい地球の様子を見に来ては、両親のお墓に挨拶したり、ブルースや過去の知り合いの様子をちらっと見て戻るくらいのことはしてたけど、ここ最近は本当に帰って無くて、めちゃくちゃ久し振りの地球。

そんで、宇宙外生命体倒しにいったら、なんと新しいバットマン(テリー君)が戦ってて、共闘。まだ完全に倒しきれてなくて、逃げた奴や宇宙からまた仲間が来たりで、またぶり返すだろうってことで、一時ケイブで作戦会議を立てることに。で、通信でブルースが「絶対にスーパーマンをケイブに連れてくるな!!!」ってテリー君に言うんだけど、テリー君無視して、JL一団を連れて帰宅。ブルースぷんぷん!!でも、クラークは数年ぶりにしかも面と向ってブルースと逢えたから、凄く嬉しくて、今までJLに見せたことのない顔でブルースに話しかけ初めて、JL一同『え!?!?リーダーってこんな表情するの!?こんな声のトーンで喋るの!?』みたいに内心驚きまくってる。で、テリー君も『ん!?なにこの二人に空気っえ、俺、余計なことしたかもしれない!』って焦って、二人の間に入って会話中断させたり、ちょっとクラークを牽制するためにブルースにわざと甘えたりする。で、クラークもクラークで、大人げなくムッっとするから、JL一同だけ『はわわわっっコワイ!久しぶりに対ドゥームズデイ戦以来のキレ顔出てる!!』って焦ってほしい。

で、勿論、夜中にブルースの寝室に訪れて、勝手に透視して「古傷、大分薄くなったんだね」「君は綺麗なままだ」とか言ってほしい。で、ブルースもクラークのこと本当は好きだから、むすっとして黙ってはいるけど、追い返したりはしない。で、クラークがベッドに入ってきて、性的な感じはなく、本当にただ愛情ゆえの一方的ハグをして欲しい。それでずっと抱き締めたまま「(君への想いは)時が経てば薄らぐと思っていた。実際に君を思い出す回数は減っていたんだ。けれど時折強烈に思い出して気が狂いそうなほど君を欲する時があった」って告白して、キスの流れになった時に、ばーん!!!!って寝捲き着たテリー君が枕持ってずかずか入ってきてベッドに乗り上げて、固まってる老人二人の間にずいずいって入ってブルースにしがみ付いて「この人、俺のだから!!」って宣言して欲しい。クラークは、まじ睨みしたあとニコって笑顔になって「また明日、おやすみブルース。おやすみ新人君」って去っていく。そして翌日からも始まる二人のブルース取り合い。


【シーン1】:老クラークの自己中心的っていうか、自分主体の考え方が更に強固になってたらいいなって話。

クラークがバットケイブに足裏を下ろしたのは実に30年ぶりだった。そして面と向ってその所有者と顔を合わせることも。
「久し振り、ブルース」
「なぜ来た?私がお前の顔を見たくもないことは知っているだろう?」
「はは、相変らず手酷いね。知っているよ、十分過ぎるほど…知ってる。僕が君を置いていった事をまだ怒っているんだね」
「違う!!私は自分の意思でー」
「あの頃の僕はまだ若かった。正義を尽くすことが何より大事に思えたんだ。君をこの街に残して宇宙に行った事は…今ならわかる。間違いだったと」
「分って溜まるか!私がお前に置いていかれた!?残されただと!?独善的なところは何一つ変わってないな!!」


【シーン2】テリー君に激甘いブルースと、情緒不安定なテリー君と、なおも自分の気持ちを前面に押し出してくるクラーク様の話。

「なんで俺のものになってくれないんだよ!!こんなに尽してるのは、ゴッサムのためじゃない!あんたのためなのに!!」
テリーがブルースの胸倉を掴み上げ乱暴に唇に噛みつくと、ブルースは顔を逸らし青年の胸を突っぱねた。テリーの気管支がかっと焼けるように熱くなった。
乱暴にブルースを引き寄せた時だった、旋風が巻き起こりテリーは床に転げた。突然の出来事に身体の痛みよりも混乱が勝っている間、ブルースの声が耳に届いた。
「クラークやめろ!!この子はっ」
「君は甘やかし過ぎだ」
床についている手を握りしめ、テリーは恨めしそうにブルースを睨みつけた。
「俺はあんたの何番目なんだ…?ロビン共…タリア…そいつッ…俺が知らないだけでもっといるんだろ?!」
ブルースが悲愴な顔でテリーの名を口にしようとするのを片手でいなし、クラークは青年を見降ろした。威圧というには生温いほどの空気を醸し出しているクラークに、テリーは怯むことなく噛みついた。
「お前にだけはやらない」
「彼がどちらを選ぶか、それは君が強要するものではない」
ブルースは頭痛を振り払うように頭を振ると、クラークの腕を押しのけ、床に伏しているテリーに手を伸ばした。ほら掴まれと伸ばされた手を叩き落とし、テリーはそっぽを向いた。
「ブルースは君のママじゃない。子供よりも子供だな」
「クラークやめろ。テリー、立てるか?」
顔を伏せ俯いたままのテリーの眼元からぽたりぽたりと滴が垂れ、床の一部が濃い水玉になっていった。クラークは目を細め、しまったと内心ごちた。これがテリーの意図した作戦であっても、そうでなかったとしても、ブルースの庇護欲を掻き立てるのには十分だからだ。案の定ブルースは無言でクラークを睨みつけると、立ち上がらせたテリーを連れケイブを出て行った。


深夜、ベッドライトをつけ本を読んでいるブルースの隣にはテリーが眠っていた。泣き腫らした眼元は朱色に色づき、青年を更に幼く見えさせた。片手は枕を握り、もう片手はブルースの寝着を掴んでいた。規則正しく動いている呼吸音を確認し、クラークは静かに訪室した。ブルースは寄越した視線をすぐに本へと戻すと、口だけ開いた。
「この子を子供呼ばわり出来るほど、お前が大人だとは思えない」
「そうだね…大人げ無かった。すまない」
ブルースは深い溜息を零し本を閉じると、視線を自分にくっついている青年の指先からクラークへとなぞるように移動した。
「いつか誤りに気付く時が来る。一時的なものだ」
「誤り?」
「私なんぞに固執している事だ」
「残念だがブルース、そんな日は来ない。その青年は例え君が死んでも愛し続けるだろう」
ブルースが首を横に振ったが、いつの間にか傍にまで来ていたクラークの指先によってそれは中断させられた。ブルースは顎に触れているクラークの指先を払ったが、鋼鉄の指先はびくともせず、そのまま持ち上げられた角度のまま口づけがされた。テリーの噛んだ傷痕が鋭い痛みを伝え、ブルースは眉を一層険しく寄せた。頬笑み離れていくクラークの表情とは真逆の表情でもってブルースは彼を睨みつけた。
「何のつもりだ」
「ブルース、あの時と僕の意志は変わっていない。君にJLに入って欲しい」
「何十年も前に言ったはずだ。私がいてどうなる」
「参謀として君ほど最高の人材はいない」
「馬鹿言うな。こんな役立たずの手も借りたいほど緊迫してるのか?お前の頭脳の方が私よりいい癖に。どれだけ私を惨めにさせたいんだ」
クラークは苦しそうな顔を見せ「そうじゃない」と呟くと、ブルースの手を取り膝まづいた。皺の寄った甲を頬で撫で、キスをした。
「傍にいて欲しい。他の誰でもなく君に」
「………クラーク…無理だ……私には…」
ブルースの瞳が揺らぎ、無意識に隣で眠っているテリーを捉えた。クラークはブルースの手を強く握り意識を自分に向けさせると、光の宿った確固たる眼差しで射抜いた。
「僕の腕の中で死んでくれ」
「っ…」
寝室に沈黙が落ちた。


【シーン3】上とやや被るけど。
クラークとブルースとで、死んだ時の話して、クラークがブルースに「ネオゴッサムに未練がないのなら、宇宙に連れていきたい」って言うんだけど、ブルースは「骨はやると約束したんだ」「誰に?…あぁ、あの子か。若いね」って返してほしい。若いって意味は、故人の残した遺体・遺品とか目に見えるものを手元に残しておきたいっていう所有欲というか、物でその人を取っておきたいっていうことが。クラークとかブルースみたくいい年の重ねかたをしたら、質量のある物よりも、目に見えないものを重視するようになってて、クラークは遺体とかそういうモノは欲しいわけではなくて、心というか見えない繋がりを欲していたらいいなぁ。「分った、君の遺体はあの子に譲るよ。だけど僕にも君をくれ」「どうしたらいい?」「最期は僕の腕の中で死んでくれないか?」っていう展開になったら萌えませんか?私は萌える。


【シーン4】キッチンにブルースが立ってるとか萌え死ぬなって。(※アニメでもコミックでもキッチンにいるブルース見た事ないけど、スープはしょっちゅう食べてる。あとテリーの為に「用意してやったのに冷めた」って文句言ってるシーンあって可愛過ぎるんだよ、美爺め)


クラークが地球に来て最も驚いた事は、様変わりしたネオゴッサムでもなく、新しいバットマンでもなく、あのブルース・ウェインがキッチンに立っている姿だった。
「君、料理できるの?」
「……できなきゃ当の昔に飢えている」
目を丸くして立ち尽くしているクラークに溜息を零し、ブルースは言うか言わないか巡回してようやく唇を開いた。
「病に伏したアルフレッドに作らせるわけにはいかないだろう」
彼は野菜を刻みながら、ポツリポツリと言葉を零し始めた。
「アルフレッドが逝く数ヵ月前から私が家事全般を請け負っていた。というか、やらされた。“貴方はこれから一人で生きていくのですからね”“私はもういないものと思って取り組んで下さい”が口癖で、シンデレラの継母以上に厳しかった。だから逝った時は清々したものだ」

「…辛かったろう」

ブルースはもう既に小さくなった野菜にナイフを落とし続けていた。クラークはそんなブルースを後ろから抱え込み、その手からナイフを離させた。ブルースはまな板を見詰めたままだった。
「…死後の世界など信じないが、もしあったとしても私は彼に逢えないだろう…」
「どうして?」
「私の知る中で彼ほど慈愛に溢れた人はいない。もし彼がいるとしたら天国の中でも、神の隣が相応しい。私には到底近づけない…地獄行きだからな」
「彼が君を放っておくとは到底思えないけどね。地獄にまで仕えにくるだろうさ。それまでの間は、一緒に地獄で待っていよう」
「お前がか?」
「あぁ。僕は君よりももっと…」
「お腹空いたんだけど」
少々苛立った声の持ち主は、キッチンの入口に寄りかかり腕を組んでいた。テリーは忌々しげに二人を眺めていた視線をふとずらし声を張り上げた。
「あっ、ブルース!セロリまた入れようとしてる!!っていうか、野菜そんなに入れるの!?嘘だろ!!?ジーザズっ!!」
「フライドポテトや、サンドイッチに挟まってる萎びたレタス1枚だけで“野菜を採った”という愚か者のためだ」
「あんた母さんと共謀してるだろ!!?」
「にしても珍しいな、いつもは出来上る頃を見計らって来るのに。手伝う気にでもなったのか?それとも勘が狂ったか?」
テリーはクラークの方をちらりと見ると「勘は絶好調だよ」と呟いた。腕捲りをしながら近づいてきたテリーは何すればいい?と尋ねた。



出来あがったスープはストックポットに波々と溢れ、煙突から湧く煙のように湯気を立ち昇らせていた。大量のスープを作るよりも、メンバーのいるケイブに運ぶ事の方が重労働であった。ブルースがクラークを見ると、何の言葉も交わさずクラークがストックポットを持った。軽々と持ち上げられたポットを前に、テリーはあんぐりと開けていた口を押さえ「俺が運ぶ!」と喚いた。ブルースが呆れた表情を浮かべ、クラークは困った顔で「じゃあ、一緒に運ぼうか」と提案した。
「バットスーツを着れば俺だけで運べる!!」
「スーツを着たままディナーを食べるつもりか?張り合うのもいい加減にしろ」
ブルースに軽く頭を叩かれ、テリーは犬のように「うぅぅ」と恨めしそうに唸った後、キッチンから駆け出して行った。まだ眉を下げたままのクラークが「いいのかい?」とブルースに問えば、彼は肯定の頷きをしパンの用意を始めながら「怪我をするといけないからな」と答えた。甘いなぁとクラークが悔しそうに笑った。

ケイブではテリーが長テーブルにナプキンやカトラリーを並べ用意していた。彼は二人が来たのに気付くと、自分が用意したわけではないという空気を纏い、ふてくされたように椅子に座り肘をついた。ご飯だご飯だとまだ年若いメンバー達が嬉しそうに席に座った。注がれたスープ皿がテーブルを行き来し、最後の一皿だけはブルースがテリーの元まで運んできた。置かれたスープの中には野菜がごろごろと自己主張をしていた。えー…と呟く青年の黒髪を一撫でし、ブルースは席に着いた。

暖かなスープとパンに、クラークを含めメンバー全員が頬を綻ばせた。美味しい美味しいと異常なほど喜び食べる彼らに、テリーは呆気にとられていた。
「っていうか、これがそんなにうまいとか、普段なに食べてんの?!」
ぎらりとブルースに睨まれ、テリーは「いや十分、美味しいよ。け、けどさ、だって」としどろもどろになった。メンバーの一人がスープに浸したパンを咀嚼しながら答えた。
「基地ではいつも瞬速栄養剤を取ってるだけで、食事は個人的にしたい人がする娯楽のようなものよ。食事よりも手早く栄養を補給できるほうが戦闘には向いているでしょ。まぁ個人的にお菓子類が好きでよく食べるけど。ちなみにリーダーは太陽光があれば生きていけるから、基本は食べてないわ」
「だから口から何かを摂るのが久しぶりだよ。君の料理はとても美味しいよ、ブルース」
かたりとスプーンを落とし、ブルースは慌てて拾い上げた。その耳が仄かに紅いことにテリーは気付いていた。

苦手な野菜を食べ終え、テリーが空になった器を見せた。どうだ、これで満足か?とでも言うような挑戦的な表情を浮かべてくるテリーに対し、ブルースは片側の口角を吊り上げ「グッドボーイ」と頬笑んだ。「犬じゃない」と喚くテリーの顔はどこか嬉しそうで、クラークの中に微笑ましいだけでは済まない薄暗い感情が沸いた。


【シーン5】:過去のクラブル
ブルースは過去にクラークより先に、クラークに恋をしてたけど、その当時はまだ友人同士で、しかもその後、クラークがロイスに恋をして結婚して、ロイス亡くなって…という経緯があった前提での場面。
「クラーク、お前がロイスに恋をした日から…、わた……わ、たし……っ、私はっっ、殺したんだ!…だから…お前にまた恋をすることは二度とない。もう…遠い昔に葬り去った」
「ブルース…」


【シーン6】凄いよクラークさん!って感じを見せたい。状況的には宇宙生命体がゴッサムに進行してきて、屋敷が狙われて光線放たれたせいで燃えかけるんだけど、クラークがコールドブレスですぐ消火してことなきを得たあとの場面。

百数十基はあるであろう宇宙船が空から降りてきた。嘘だろ…とメンバーの一人が呟く中、テリーの思考回路も止まっていた。そんな中、屋敷の消火活動を終えたクラークが戻ってきた。彼だけは空を覆う大量の戦機を見ても表情の一つも変えなかった。
「ブルースは?!」
「無事だ」
クラークは無表情で空を見上げたまま答えると、一歩前に踏み出した。
「下がってなさい」
「何言ってんだよ!あんな大量の宇宙船一人でどうにかなるわけ」
「バットマン。リーダーの言う通りにして」
「あぁ、あの宇宙船をどうにかしたいのなら、リーダーの命令通りに動いた方がいい」
テリーの腕を掴むメンバーの力は凄まじいものがあったが、その言葉と目の力の方が、有無を言わせない強さがあった。テリーが気を取られた一瞬のことだった。空気が裂けるほどの轟音が響き、コンクリートが粉塵となり舞い上がった。スーパーマンが飛び立った音だった。

彼は宇宙戦のいくつかの胴体を突き破るようにして進んだあと、背後に迫る船体をヒートビジョンで焼き払った。あっと言う間に崩れ行く宇宙船達をコールドブレスで固めると、それを思い切り頭上に蹴りあげた。宇宙にまで飛び出たその塊はそのまま落ちてくることはなかった。同じ手法を3回繰り返しただけであれだけあった宇宙船は残り一つとなっていた。彼は5階建てのビルを真横にしたほどの大きさのそれを、羽根を摘む様な仕草で持ち上げるとそのまま空を急上昇していった。

ものの数分で自体は終息した。呆気にとられているテリーの腕をメンバーの一人が揺すった。
「屋敷に戻りましょう」
「…彼は…どこに行ったんだ?」
「リーダーなら多分…敵から情報を聞き出していると思う。大元のボスを潰さない限りはいつまた敵が来るかわからないし」
「スーパーマンって…もっと慈悲深いのかと思ってた」
「リーダーに夢でも見てたの?彼は情け容赦ないわ。あなたのボスと仲違いした理由もそれでしょ?」
「…」
「あら?聞いてなかったのね」


【シーン7】※取り合いになった場面。屋敷に一人で暮らしてただけなのに、勝手に愛されて、勝手に攻められて、ブルースおじいちゃん可哀想だと萌えるなって。

選択を迫られ、ブルースはモニターを背に行き場を失っていた。
「彼は昔から僕のものだ!!ブルースは僕を愛している!!!」
「時代は変わってんだよ!今は俺んだ!!どれだけ俺が愛されてるのかアンタ知らないだろ!?」
さぁ選べと言わんばかりの両者の目がブルースに向けられた。色を失った顔で、ブルースは睨みつけるようにして答えた。
「私は…愛などいらないッ」
二人の男は、険しかった表情を更に険しく変化させた。
「ちょっと待ってくれ、僕達と寝ててそれを言うのか!?誰からも愛されたいなんて虫が良すぎるぞ!!ブルース、君が寂しがり屋なことはわかっている。君は昔からそうだ!だからって僕等を振り回すのは」
「あんたは愛され放題でいいかも知れないが、俺達の気持ちはどうなるんだ!!俺はロビンの代わりじゃないし、この元恋人の代理でもない!!はっきり選べよ!!」
ブルースは顔を伏せると「私は……私は…ッ」と小さく呟き、そして鋭い眼光で二人を睨みつけた。
「私は何十年もここに一人でいた!!!この屋敷で、何もせず、一人で、いたんだ!!!それが私の決断だった!!!!それをお前らが勝手に入ってきて、好き勝手に荒らして…ッ、選べだと!?私は一人で生きて死ぬことを選んでた!!何十年も前にだ!!!っ…ッ」

ブルースの怒りに歪んだ瞳から、涙が伝った。唇を噛み締め、彼は二人を押しのけ通り過ぎた。エースが恐ろしい剣幕で唸り声と牙をむき、二人の男の前に立ちはだかった。その背後でブルースが振り返らずにケイブから出て行った。


<Aテリブル破局からのクラブル版の妄想>

私の書く老ブルースは達観してて、テリーとの関係は恋愛っていうよりも愛情を受け入れてやってるみたいな設定で書いてる事が殆どなんですけど、それをですね、テリー君のダーリンっぷりにちょっとやられちゃって、あとずっと一人で寂しかったっていうのも相まって、ブルースが恋愛として本気でテリー君を好きになっちゃうパターンだと、超絶痛い人物ですけど、超絶萌えませんか??

年甲斐もないってことはブルースが一番わかってて、だからこそテリー君には言わないんですけど、テリー君がブルースの感情に気付いちゃって、その感情に別に嫌悪は湧かないし、まぁまぁ魅力は感じるし、面白いから抱いちゃうかな!みたいなノリでブルースに「俺のこと、好きなんでしょ?そういう意味で」って意地悪しだして、ヤっちゃうし、振りまわしちゃうし、甘い言葉囁いたり、一方で自由気ままに恋愛したり、なんかそんな感じで軽い感じで楽しんじゃう。
ブルースは自分の立場わかってるから悲しいけど、そんなのは当たり前で、むしろ傍にいてくれてるだけでも有り難いって感じで謙虚なんだけど、心のどこかが死んでいってて、テリーの笑顔見るだけで、辛い・嬉しい・辛い・死にたいってなってきてて、自分の惨めさと凄く強く感じてきていて自己嫌悪半端ない。

そんな中、偶然クラークと再会をする。
クラークはブルース大好きだから、ちゃんとした真摯な思いでブルースにアタック。ブルースがテリーを好きな事も知るけど、でもテリーの事とか、テリーとの関係には口出しすることなく、自分がいかにブルースを愛しているかにのみ焦点を当てて口説く。ブルースはテリーのこと好きだけど、でもこの先が絶対に明るくなることはないって分かってる。クラークが“絶対に後悔させないし、後悔したくない”ってすげぇ圧で連日ごり押してくるけど、ブルースは、クラークに逃げる自分が許せないし、こんな自分がクラークに愛されるかも半信半疑だし、実際にクラークのものになったとして、ガッカリされるのも嫌だっていうネガティブ思考が働いて、結局クラークについていかないことにする。

でも、一連のクラークの押しとブルースの揺らぎをみてきてたテリー君は面白くなくって、ブルースに心無いこと言ったり、したりする。本当は嫉妬からきてる行動だから、テリー君もブルースに対してガチな気持ちが湧いてきてるんだけど、自分でも気付いていない。で、ブルースはそうされてもテリーくん好きだから、自分の好きと相反して相手から“嫌い”といわれてるような言動を受け、どんどん病んでく。

ある時、ついに体調崩しちゃって、ブルース寝こんじゃうんだけど、テリー君はその日デーナと凄い喧嘩して(デーナよりブルースのことが好きになってきてて、それ関連で喧嘩が増えてきてる)、八当たりでブルースを抱こうとする。でもブルースは本当に具合悪くて、今まで一回も断ったことのないセックスを拒否する。テリー君めちゃくちゃキレて、ブルース仕方なく身体を開く。犯されてる感じで情事が終って、テリー君の携帯にデーナから連絡入って仲直りしたいって感じの内容で、テリー君はデーナの元に行く。仲直りするか、別れるか、悩んでるテリー君。

一人残されて、遂にブルースなにかに耐えきれなくなって「HELP」って呟いちゃう。そしたらクラークが飛んできて、ブルースを抱き締めて「共に死ぬ日まで愛し続けると誓う。だから僕と来てくれ」って言って、ブルースがsorryを連呼して(クラークは自分をまじで愛してくれてるのに、自分は逃げる形でクラークに縋ってごめんっていう意味合い)「いいんだ、何も気にすることはない」ってクラークが慰めてくれる。

後日、テリーがデーナと正式に別れてブルースの元を訪れたら、屋敷はもぬけの殻になってて(勿論エースもいない)、バットケイブの権限だけテリーに移行されてて、二度とブルースは戻ってこなかったっていうオチ。

<続き>

クラークって、老齢になるとローズジャスティス寄りの衣装になってるし、雰囲気もそんな感じなので、冷淡っていうか恐い印象あるんですけど、そんなクラークが、ブルースが(なかば拉致)来てからというもの、すげぇ穏やかに笑う様になって、時折でれでれしちゃったりして、メンバーからぎょっとし続けられてたら本当にたまんない。居た堪れない空気を感じて、ちょっと引くブルースも萌える。

しかも、クラーク、なんか変な時にスイッチ入りそうだから、ミーティングの最中のちょっとしたブルースの仕草(老眼でピントが合わないから、片目の眼尻をちょっと吊り上げるとか、ふっと遠い目をして達観してるところとか、長い指を組み合わせたり脚組んだり※手足のは実際アニメでよくしてる。めちゃ長いから美しい)にムラっときちゃって、ミーティング終わったあと、メンバー解散して、クラ・ブルだけで詰めの最終手順確認をしようって時に、クラークが急に雄の顔で見詰めてきて、ブルース「うっ」って思いながらも無視して話を進めてたら、クラークが意図を持った手つきで触ってきて「君を抱きたい」とかダイレクト発言してくるから、ブルース無視しきれなくなって、なかばキレながら「あとで抱かせてやるから今はこの案件に集中しろ(怒)」って、がなって欲しい。そんであとになって、クラークが抱かせて抱かせてって来たら、自体の一件落着で疲れ切ったブルースが「寝る」って言って聞かなくて、ぴえ〜〜涙ってなる大人クラーク

そのうちに、敵もブルースの存在と、元バットマンっていことに気付いて、ブルースをスーパーマンを倒すのに使える人質として狙う様になると最高。ブルース的にはこんなおい先もないただのジジイを捕まえて何考えてるんだ馬鹿共。くらいにしか思ってないけど、ブルースの命だけで、ちょっとした宇宙をぶっ壊しそうな最強のSPついてるから。私、ヒーローの中で最強の強さ持ってるのクラークだと思ってる派なので(コミック・アニメに関して。映画はねぇ、ちょっと違う)、クラークさん本当に、怒らせると相当やべぇよ。しかもクラークの強さは、加齢と共にうなぎ昇りだと考えてるから。闘いにおけるパワーだけで言えば、神をも越える力を持っていると滾る。本人もうぬぼれるだけの実力があってもいい。

で、万が一、ブルースが誘拐された時に、誘拐された時点で人質だから、スーパーマンがその敵の宇宙船に少しでも近づいたらブルースを殺すって敵も脅して来てて、しかもブルースを“スーパーマンの女”よばわり。その敵が敵対している基地を破壊することを条件にあげてくるん。そんな感じでクラークをいいなりにさせるのが敵のこんたん。
で、ブルースはそれに自分が使われるのは凄く腹立たしいし、ふがいないから、私のことはいい。私は死を選ぶって言って聞かない。で、クラークは、ブルースのためなら(敵のいいなりになるのも仕方無い)……っていう部分もあって、JLのメンバーがはやまらないで!!もしスーパーマンがそんなことしたら、宇宙戦争の引き金がスーパーマンになっちゃう!!って説得するんだけど、クラーク何しでかすか、ぶっちゃけわかんないし、ブルースにあれだけ熱を上げてたのを見てきてたから、スーパーマンが暴走するのも時間の問題だってなって、メンバーからテリーが呼ばれる。

テリーは、ブルースいなくなってからもバットマン続けてたんだけど、相手死ぬかもみたいなぎりぎりな暴力的で無慈悲な感じになってて、兎に角強くなって、スーパーマン殺すっていう勢いでクラークを憎んでたから、メンバーから声掛かって、お前ら全員覚悟してろよ(怒)って感じで、転送されて基地に来るんだけど、戦闘体制まんまんかつ、「ブルースはどこだよ!?彼を返せ!!さもないと殺す!」って感じのテリー君を待ってたのは、困ってるメンバー達で、ちょっと毒気を抜かれたテリー君が話を聞いてくれて、ブルースが敵に誘拐されたってことに、更にぶちぎれて、テリーからしたら、クラークに誘拐された挙句、敵にまで誘拐されて、やっぱ自分の手元にいさせた方が一番安全だったし、俺じゃなきゃ彼を幸せにしてやれないんだ!みたいな、やや拗れた想いを強くさせちゃって、スーパーマンに怒鳴り込む。
だけど、丁度そこに敵が、返答が遅いってキレて、ブルースを犯してる映像を送ってくる。ブルースは老体だから、暴力は死ぬ可能性あるかもって敵もわかってて、しかもスーパーマンの恋人って情報も知り得ているから、暴力はバトルでよく目にしてるからダメージ少ないけど、恋人がレイプされるシーンは一番堪えるかなぁってわかっててそうする。
で、クラークは勿論だけど、テリーもがち切れ。クラークに「お前のせいだからな!!!」って喰ってかかる。クラークは鬼モード突入してて、敵の基地に強制的に乗り込むって言いだす。メンバーもテリーもブルースに何かあったらどうするんだ?!ってなるんだけど、クラークは「これ以上なにもさせない」って話しを聞かない。
作戦的には、敵が感知できないレベルの速度、もしくは感知しても対応できない速度で船体に突っ込んで、ブルースを捜すってことになるんですけど、そんなことなったら、人間のブルースは酸素の関係で死ぬ可能性あるから、クラークが突っ込む前か、突っ込んだ直後にテリーが酸素マスク持って、ブルースを救出するっていう運びになる。
でもその速さで突入したら、最悪突入前にテリーが死ぬかもってなるけどテリー君も一刻を争う事態だから「俺は大丈夫だから早くやろうぜ、おっさん!」って。




2016/2/10


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